カルミナ・ブラーナ~1300年頃の手写本より
それらは素朴でありながら野趣に溢れた音色 「カルミナ・ブラーナ」といえば、今日ではもっぱらカール・オルフの作曲した世俗カンタータの方を指すのですが、そのもととなっているのはこの南ドイツ・バイエルン州にあるベネディクト会の...
それらは素朴でありながら野趣に溢れた音色 「カルミナ・ブラーナ」といえば、今日ではもっぱらカール・オルフの作曲した世俗カンタータの方を指すのですが、そのもととなっているのはこの南ドイツ・バイエルン州にあるベネディクト会の...
晴れ渡ったイタリアの青空のような澄み切った音楽 新年を迎えましたので、少し敬虔な気持ちに浸ろうと思って取り出したCDです。元日の夜明け前から4時間ほど聴いていました。昨年購入したものの、収録されている音楽の正体が今ひとつ...
レーヌ指揮ディスカントゥスの演奏で聴く グレゴリオ聖歌にはまり、いくつかの音盤を買い求め、聴いています。何か面白い音盤はないかと探していたら、「女性の聖歌隊によるグレゴリオ聖歌」というフレーズが目につき、飛びついた次第で...
グレゴリオ聖歌とルネサンスを繋ぐ音楽 謎に包まれている中世の音楽の中で、もっとも古い時代に名前の記録されている作曲者ヒルデガルト・フォン・ビンゲン。彼女の音楽を集めた5枚組CD-BOX「ヒルデガルト・フォン・ビンゲンへの...
最後の吟遊詩人・ヴォルケンシュタイン 先日取り上げた「十字軍の音楽」は、トルバドール、トゥルヴェール、ミンネゼンガーと呼ばれた、いわゆる吟遊詩人たちの音楽を集めたものでした。もっと一人の作曲家を集中して聴いてみたいと思っ...
ピケットによる「モンセラート修道院の巡礼歌と踊り」 中世スペインの巡礼地モンセラート修道院では、長旅の末やってきた巡礼者たちが感動のあまり騒ぎ出さないよう、歌と踊りでマリア様を讃えさせ、リピドー(性衝動)を昇華させる文化...
セクエンツィアの素敵な音楽 マンロウの「ゴシック期の音楽」で中世の音楽、特にノートルダム学派の音楽を知り、デラー・コンソートの「ランス大聖堂の音楽とパリ・ノートルダム楽派の音楽」でその素晴らしさに気づき、その中のシャンス...
吟遊詩人たちによる多種多様な音楽世界 「十字軍の音楽」というと、何か軍歌のような勇ましい音楽を創造すると思いますが、そのようなものではありません。1曲目の「王のエスタンピ」は、バグパイプ風の音(カラムスというらしい)がど...
謎に包まれた女性、謎に包まれた音楽 中世の音楽は謎に包まれています。残されている作品も、「作曲者不詳」のものが多いのです。そうした中で、もっとも古い時代に名前の記録されている作曲者がこのヒルデガルト・フォン・ビンゲン(ち...
教会音楽とは異なる、もう一つの音楽の原点 「DHM-BOX」第1集第2集計100枚を愉しんでいるのですが、この「DHM-BOX」は、50枚組BOX2種類だけでなく、10枚組程度の小BOXがいくつも出ているのです。今日はそ...