アントニーニのベートーヴェン交響曲全集

21世紀に入り最も進化したのはベートーヴェン演奏

交響曲のCDを
ほとんど買わなくなった私ですが、
いまだに買い続けているのが
ベートーヴェンです。
マーラーやチャイコフスキーの
交響曲演奏は、
あまり大きな変化が見られないと
私は感じているのですが、
ベートーヴェンのそれは21世紀以降、
大きく変化し、次から次へと
新しい試みが成されていると
感じるのです。

ベートーヴェン:交響曲全集
バーゼル室内管弦楽団
ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)

Antonini Beethoven

Disc1
交響曲第1番ハ長調Op.21
交響曲第2番ニ長調Op.36
Disc2
交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
Disc3
交響曲第4番変ロ長調Op.60
Disc4
交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」
交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
Disc5
交響曲第7番イ長調Op.92
交響曲第8番ヘ長調Op.93
Disc6
交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱」
※第9番のソリスト・コーラス
レグラ・ミューレマン(S)
マリー・クロード・シャピュイ(Ms)
マクシミリアン・シュミット(T)
トーマス・E・バウアー(Br)
ヴロツワフ・フィルハーモニー合唱団
録音:2004年~2016年

当然のこととして
古楽器演奏特有の快速テンポで
全曲がぐいぐいと
推し進められていきます。
それに加え、少人数の編成による
バーゼル室内管のクリアな響きが、
何度も聴き慣れているはずの
これらの曲から
さらに新たな表情を引き出して
提示しているのです。
私は第4番にそれを最も強く感じました。
新鮮な響きが随所から聴こえてきます。
第4番の絶対的名盤・クライバー盤が
確実に過去のものとなる
名演奏だと感じます。

また、
金管と打楽器によるリズムの刻みと
強烈なアタックも、
ベートーヴェンの交響曲に
新たな解釈の余地が
まだまだ残されていたことを
気付かせてくれます。
それが際立っているのは
第1番・第2番です。
これらは最も早い2004年の録音であり、
今から17年も前に
このような斬新な演奏が
登場していたことに驚かされます。
大きな話題にはなっていましたが、
第1番・第2番であり、
無視していました。

第3番・第9番については、
フルトヴェングラーの名盤から
抜けきれない方には
到底受け入れられないような演奏です。
しかし小編成・速いテンポ設定で
ありながら、
音楽は決して薄くなっていません。
ベートーヴェンが意図した音楽は
こちらの姿ではないかと
思えてなりません。
第5番・第6番・第7番・第8番も
もちろん刺激的な演奏です。

それにしても
交響曲全集だけに絞っても、
当盤と同時期に録音されたもので
私が所有しているものをあげると、
ヤルヴィ/カンマー・フィル
インマゼール/アニマ・エテルナ
ジョン・ネルソン&EOP、
クリヴィヌ/ラ・シャンブル、
ヤンソンスの東京公演、
フリューベック・デ・ブルゴス(Blu-ray)
どれもこれも
新しい発見のある演奏なのです。
単発で出ているものには
なるべく手を出さないように
しているのですが、
ロトやクルレンツィスも
話題沸騰中です。
21世紀に入り、
音楽界で最も進化したのは
ベートーヴェン演奏だと
実感させられます。

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