フランショームの優雅なチェロ音楽

聴きどころはやはりショパンとの合作

vivarte 60CD collection」には、
バッハ以前の作曲家には知らない名前を
たくさん見かけます(私に
古楽の知識がないだけなのですが)。
ところがロマン派の中にも
知らない作曲家がいました。この
フランショーム(1808-1884)です。
これがまた、素晴らしいチェロ音楽を
書いていました。

フランショーム:19世紀チェロ作品集

フランショーム:
 オーヴェルニュの歌による
  変奏曲イ短調op.26
 カプリス ハ長調op.7-7
 ノクターン ト調
 グランド・ヴァルスop.34
フランショーム/ショパン:
 「悪魔のロベール」の主題に基づく
  pとvcのための協奏的大二重奏曲
フランショーム:
 カプリース イ短調op.7-4
 ノクターン変イ長調op.15-3
 カプリース ホ短調op.7-2
 ロシアの歌による変奏曲
  第2番ニ短調op.32
アンナー・ビルスマ(vc)
ランバート・オルキス(fp)
ラルキブデッリ
スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズ

このフランショーム、
チェロの名手であり、
若い段階から様々なオーケストラと
共演していました。
作曲家としてよりも
演奏家としての活動の方に
軸足を置いていたようです。
1808年生まれのフランショームは、
年齢の近いメンデルスゾーン
ショパンとも親交がありました。
特にショパンとは
本盤5曲目に収録されている
「悪魔のロベールの主題に基づく
協奏的大二重奏曲」を合作しています。
また、ショパンの
「華麗なるポロネーズ」op.3の
チェロ・パートの手直しを
フランショームが行っています。
そうしたこともあり、
CDを検索してみると、
フランショームの作品を取り上げている
演奏家の多くは、
ショパン作品との抱き合わせで
録音していることが多いようです。

フランショームの音楽は
総じて優雅であり、人生の厳しさなど
まったく感じさせません。
ベートーヴェンのように
難しく考えることのなかった
作曲家なのでしょう。
例によってビルスマのチェロは
朴訥として
飾り気のない音色でありながら、
まろやかで芳醇な音楽を
紡ぎ出しています。

聴きどころはやはりショパンとの合作
「悪魔のロベールの主題に基づく
協奏的大二重奏曲」でしょうか。
出だしのピアノ・パートなど、
ショパンらしい旋律が
駆け巡るとともに、
フランショームの甘美なチェロが
それに絡みついていきます。
ショパンのピアノ作品の
ほぼすべてを聴いてきたのですが、
この作品は聴き逃していました。
素敵な音楽です。
フランショームに興味がなくとも
ショパンが好きであれば
絶対に聴くべき音楽です。

一説によるとショパンは
気難しい人物であったとか。
そのショパンと合作をして
作品を完成させたとなると、
このフランショーム、
相当人間のできた
包容力の大きな人物だったと
推察できます。

フランショームという作曲家に対する
興味が湧いてきました。
CDはあまり多く出ていないようですが、
面白い盤を探してみたいと思います。

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