ターフェルムジークのブランデンブルグ協奏曲

なぜ本盤に手が伸びるのか、その理由

バッハの音楽が苦手です。
ヴァイオリンのソナタとパルティータや
無伴奏チェロ組曲は
頻繁に聴いているのですが、
それ以外のCDに
なかなか手が伸びません。
一応、CDは
それなりに持ってはいるのですが。
今年5月に購入した
vivarte 60CD collection
第1集には、バッハの
ブランデンブルグ協奏曲(2枚組)が
入っていて、なぜかそれは
よく聴くようになりました。

「バッハ:ブランデンブルク協奏曲」

J.S.バッハ:
 ブランデンブルク協奏曲(全曲)
  第1番ヘ長調BWV1046
  第2番ヘ長調BWV1047
  第3番ト長調BWV1048
  第4番ト長調BWV1049
  第5番ニ長調BWV1050
  第6番変ロ長調BWV1051

ジーン・ラモン(指揮・vn)
ターフェルムジーク・バロック管
録音:1994年

なぜターフェルムジークの
ブランデンブルグには手が伸びるのか?
私自身もよくわからないのですが、
一つは演奏が十分に洗練されている
ことなのかと思っています。
リヒター&ミュンヘン・バッハ管が
出会いの一枚でした。
名盤中の名盤と言われている
立派な演奏なのですが、
重たくて胃もたれし、
何度も聴こうとは思えませんでした。
カラヤンの2種の録音もあります。
こちらはいかにもカラヤンらしい
美しく艶やかな演奏なのですが、
「バッハの音楽の本質とは
このような音なのか?」という
疑問を感じてなりませんでした。
これらと比較したとき、
ターフェルムジークの
ブランデンブルグには
軽快で洗練された「身軽さ」があり、
聴き疲れしないのです。

もう一つは、
ラモンとターフェルムジーク管が、
あまり特別なことをせずに、
中庸を保ちながら明るい音づくりに
努めていることでしょうか。
レオンハルトとクイケンらが
演奏した盤も素敵な演奏です。
こちらも名盤の誉れ高く、
リヒターの次に出会ったのですが、
古楽器の演奏スタイルが
確立していない、
まさに先駆けの盤だからでしょうか、
躍動感という点で
今ひとつに感じられます。
ホグウッド盤は
聴いていて愉しいと思えたのですが、
他の演奏とは
そもそも版が違うとのこと。
そして録音のせいでしょうか、
線が細く感じられる音づくりが
惜しまれるところです。
イル・ジャルディーノ・アルモニコは
おそらくは革新的な
演奏だと思うのですが、癖が強すぎ
(それがこの盤の良さなのですが)、
落ち着かないように
聞こえてしまうのです(私が聴き慣れて
いないせいだと思うのですが)。
そういう意味ではコープマン盤が
癖がなく爽快な演奏であり、
一番しっくりきていました。
今回のターフェルムジークの演奏は
それに近いものがあります。
そして録音の良さは
当盤の方が上ではないかと思うのです。

今回、このターフェルムジークの
ブランデンブルグの
記事を書くにあたり、
改めてCD棚を確認しました。
バッハ嫌いでありながら、
それなりにブランデンブルグのCDを
所有していました。
その中でこのターフェルムジーク盤は
洗練されていて癖が少なく、
音も綺麗であり、
この作品の良さを実感できます。
そして、他の盤も十分な魅力を
持っていることにも気づきました。
もう一度丹念に聴き直し、
ブランデンブルグの本当の魅力を
味わっていきたいと考えています。

(2021.12.18)

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