インマゼール/ヴァイルのベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

フォルテピアノの音色を楽しみましょう

今年は
ベートーヴェン・イヤーということで、
自然とプレーヤーにかけるCDも
ベートーヴェンが多くなります。
最近入手したのは当盤
「インマゼール/ヴァイルの
ピアノ協奏曲全集」。
20年くらい前に出されていたのですが、
フォルテピアノによる
ベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集は、
レヴィン/ガーディナー盤が
あればいいだろうと、
スルーしていました。
聴いてみると素敵です。
20年前に買っておけばよかったと
後悔しています。

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

DISC1
・ピアノ協奏曲第1番ハ長調op.15
・ピアノ協奏曲第2番変ロ長調op.19
DISC2
・ピアノ協奏曲第3番ハ短調op.37
・ピアノ協奏曲第4番ト長調op.58
DISC3
・ピアノ協奏曲第5番
  変ホ長調op.73「皇帝」
・ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.61
ジョス・ファン・インマゼール(fp)
ヴェラ・ベス(vn)
ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
ブルーノ・ヴァイル(指揮)
(1995-97年録音)〔SONY〕

フォルテピアノの音の響きは
モダンピアノとはかなり異なり、
より軽快で、
かつ持続は短いのだそうです。
確かに音が重なっていないため、
一音一音がはっきり聴き取れます。
速いパッセージの部分でも
明確に聴き取れるため、
ところどころで
曲の魅力に新たに気づかされます。

また、フォルテピアノの場合、
どの時代の誰が制作したものかによって
音色が大きく異なるとのこと。
確かにこのインマゼール盤の響きは、
レヴィン盤とは趣が異なります。

インマゼールがそうなのか、
指揮のヴァイルがそうなのか、
よくわかりませんが、
演奏はかなり自由に
やりたいことをやっているような
印象を受けます。
随所で新しい発見のある演奏です。

フォルテピアノの演奏も
ピアニストによって表現が
多種多様であることを思い知りました。
調べてみるとほかにも
古くはルービン盤(1980年代)、
最近ではブラウティハム盤(2017年)、
スホーンデルヴルト盤(2000年代)が
出ています。
スホーンデルヴルト盤
すでに入手しました。
インマゼール盤よりも
さらに刺激的です。
スルーしている場合では
ありませんでした。

インマゼールが指揮をした
ベートーヴェン交響曲全集も
素晴らしいものでした。
この盤も20年が
経過しているのですから、
そろそろ弾き振りで
再録音してくれないものかと思います。

(2020.10.10)

〔追伸〕
その後に買った
「vivarte 60CD collection Vol.2」にも
収められていました。

(2021.10.31)

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