ソフィー・イェーツ「スペインとポルトガルのチェンバロ作品集」
こちらも当然
ジャケット買いの一枚です。
キュート系美女のピアニスト、
ソフィー・イェーツ。
中身は問題外。
ジャケットだけで許せる。
そう思って購入したのですが、
なかなかどうして。
ハープシコードで演奏されたCDを
ほとんど持っていなかった私にとっては
新鮮な響きとしてきこえました。
スペインとポルトガルの
チェンバロ作品集
ソフィー・イェーツ(ハープシコード)
〔CHANDOS〕(1994年録音)
カベソン:
「婦人の望み」による
ディフェレンシア
ヒメネス:
Obra del Primer Tono de Ileno
コエーリョ:Flores de Musica No.4
カベソン:
パヴァーヌとそのグロサ
「騎士の歌」による
ディフェレンシャス
Tiento del Primer Tono
Diferencias sobre
la Gallarda Milanesa
コエーリョ:Flores de Musica No.5
不詳:Espanpleta
カベソン:
Farbordones del primer tono
カントゥス・フィルムスによる作品
カレイラ:4声のカンサン・グロサーダ
カベソン:
甘き思い出(デュルス・メモワール)
カバニリェス:
Tientos de batalla
del Octavo Tono
パサカーユ I
つまり、カベソン、ヒメネス、
コエーリョ、カレイラ、
カバニリェスといった、
スペインとポルトガルの作曲家の
チェンバロによる作品集という
わけなのです。
カベソン(1510-1566)は
スペインのルネサンス音楽の作曲家。
カバニリェス(1644-1712)は
スペインのオルガン奏者・作曲家。
ここまでは分かったのですが、
ヒメネス(1601-1672)、
コエーリョ(1555-1635)、
カレイラ(-1599)については
詳細が分かりませんでした。
かなりマニアックな曲目の
アルバムなのでした。
こうした出会いがないと、
これらの古い時代の作曲家の作品には
巡り会えなかったと思います。
ここから古学への探索を
はじめたいと思います。
比較のしようもない上、
素人の私ごときの耳で
聞き分けられるものでもないのですが、
彼女の作り出す音楽は、
決して技能の伴わない
ルックス勝負のタレントまがいの
アーティストではないと確信できます。
調べてみると
結構なキャリアをつんています。
CDもかなりの数が出ています。
さて当盤は1994年録音。
四半世紀も前のCDです。
現在の彼女は一体…。
ネットで検索する限り、
それ以降のCDでの面影は、
かなりふっくらしているようです。
そういう意味でも当盤はレアものです。
(2020.9.13)