フー・ツォン・プレイズ・ショパン

その表現力に圧倒されてしまう

かつてレコード芸術等の
クラシック音楽情報誌には、
「フー・ツォンのショパンは
すごい」という評価が散見されました。
入手しようと思っても
中古盤は異様な高値がついて、
落札することができませんでした。
それ程すごいのなら、
なんとか聴いてみたい。
その思いがようやく叶いました。

フー・ツォン・プレイズ・ショパン
~The Complete
   CBS Album Collection

フー・ツォン(p)

Disc1

  1. 幻想曲 ヘ短調 Op.49
  2. 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
  3. 子守歌 変ニ長調 Op.57
  4. ポロネーズ 変イ長調 Op.61「幻想」
  5. 葬送行進曲 ハ短調 Op.post.72
  6. 3つの新練習曲 B.130

Disc2-3

  1. 夜想曲 ホ短調 Op.posth.72
  2. 夜想曲 嬰ハ短調 B.49
  3. 夜想曲 ハ短調 Op.posth
  4. 3つの夜想曲 Op.9
  5. 3つの夜想曲 Op.15
  6. 2つの夜想曲 Op.27
  7. 2つの夜想曲 Op.32
  8. 2つの夜想曲 Op.37
  9. 2つの夜想曲 Op.48
  10. 2つの夜想曲 Op.55
  11. 2つの夜想曲 Op.62

Disc4

  1. ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調
       Op.35「葬送行進曲付き」
  2. ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58

Disc5

  1. 12の練習曲 Op.10
  2. 12の練習曲 Op.25

Disc6

  1. 24の前奏曲 Op.28
  2. 前奏曲 嬰ハ短調 Op.45
  3. プレスト・コン・レッジェレッツァ
      (プレリュード)変イ長調 WN 44

Disc7

  1. バラード第1番 ト短調 Op.23
  2. バラード第2番 ヘ長調Op.38
  3. バラード第3番 変イ長調 Op.47
  4. バラード第4番 ヘ短調 Op.52
  5. コントルダンス 変ト長調 B.17
  6. カンタービレ 変ロ長調 B.84
  7. モデラート ホ長調 B.151
  8. ラルゴ 変ホ長調 Op.posth
  9. フーガ イ短調 Op.posth
  10. 変奏曲イ長調 B.37
      「パガニーニの思い出」

Disc8-10

  1. マズルカ ト長調 WN8
  2. マズルカ 変ロ長調 WN7
  3. 4つのマズルカ Op.68より
      第2番イ短調、第3番ヘ長調、
      第1番ハ長調
  4. 4つのマズルカ Op.6
  5. 5つのマズルカ Op.7
  6. マズルカ ニ長調(1832年版)
  7. マズルカ 変ロ長調 WN41
  8. 4つのマズルカ Op.17
  9. マズルカ ハ長調
  10. マズルカ 変イ長調 WN45
  11. 4つのマズルカ Op.67より
      第1番ト長調、第3番ハ長調
  12. 4つのマズルカ Op.24
  13. 4つのマズルカ Op.30
  14. 4つのマズルカ Op.33
  15. 4つのマズルカ Op.41
  16. マズルカ イ短調「ノートル・タン」
  17. マズルカ イ短調
      「エミール・ガイヤールに」
  18. 3つのマズルカ Op.50
  19. 3つのマズルカ Op.56
  20. 3つのマズルカ Op.59
  21. 3つのマズルカ Op.63
  22. 4つのマズルカ Op.67より
      第4番イ短調、第2番ト短調
  23. 4つのマズルカ Op.68より
      第4番ヘ短調

購入して一週間、すでに
各盤2回ずつ聴き終えていますが、
その表現力に圧倒されている次第です。
すべての曲が深い陰影に富み、
時間をかけて彫り込んだ彫像を
眺めているかのようです。
遺された楽譜から
ショパンの心の襞にまで入り込み、
作曲家の心情を
丁寧にピアノで組み上げたような
演奏といえるでしょう。

Disc2-3の夜想曲全集における、
一曲一曲の美しさ。
深い情熱とナイーヴなロマンを
内に秘めながらも、
高い気品を持って夜を迎えた
紳士のようなピアノです。
単なる名人芸で終わっていないところが
フー・ツォンのピアニズムなのでしょう。

Disc5の練習曲集の
自発的でしなやかな演奏。
ポリーニのような正確無比の
ヴィルトゥオーゾ的な演奏では
決してありません。
しかし随所にはっとさせられる表現が
鏤められていて、
なんとも愛おしく感じられます。

昨年2021年の
ショパンコンクールでは、
日本人の反田恭平が2位、
小林愛美が4位と、
日本中が沸き返りましたが、
1955年のショパンコンクールで
アジア人初入賞となったのが
このフー・ツォンなのです(第3位)。
そのとき第2位となった
ウラディミール・アシュケナージが
多くの優れた録音を
残しているのに対し、
フー・ツォンは録音(機会)に恵まれず、
その類い希な才能が
正当に評価されたとは言い難い
演奏家の一人です。
また、わずかに残された録音も
中古盤が高値で取引されるにも
かかわらず再流通が実現せず、
幻の演奏家と
なってしまうところでした。
そうした意味でも
今回のこのBOX発売は貴重です。

ショパンの音楽が好きならば、
迷わずこのBOXを買うべきです。
今後、さらにじっくり
聴いていこうと思っています。

※同じ時期に「フー・ツォン/
 ウェストミンスター録音全集」も
 発売になりました。
 こちらも購入したいと思っています。
 売り切れる前に。

(2022.3.20)

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