ドラマチックな高揚感はたまりません。

クラシックCDこの曲ベスト3 File-006

チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64

再び交響曲へ戻ります。
交響曲で聴くべき2曲目は
チャイコフスキーの
交響曲第5番だと思います。
特に終楽章の
ドラマチックな高揚感はたまりません。
CDはたくさん所有しているのですが、
本作品については
ついつい第4楽章のみで
判断してしまいます。

ゲルギエフ指揮・ウィーンフィル
指揮者の感情が
強く反映された演奏です。
最近はこの指揮者が
私のお気に入りです。
ロシアの指揮者というと、
力任せに荒々しいサウンドを
響かせるようなイメージがありますが、
ゲルギエフは力強さだけでなく
色彩豊かな音色を
オーケストラから引き出しています。

アバド指揮・ベルリンフィル
アバド指揮のシカゴ響盤が
出会いの1枚でした。
チャイコフスキー交響曲全集の
1枚でした。
そちらも素晴らしい演奏ですが、
その後に出されたこの盤を、
今でもよく聴いています。
録音がよりクリアになった
印象を受けます。

シノーポリ指揮・フィルハーモニア管
なぜかひかれてしまう1枚です。
この指揮者のマーラー1番の演奏を
四半世紀前のNHKの放送で見て以来、
CDを聴き続けています。
CDでの音を聴くといたって冷静で
鋭利な刃物で切り裂くような
演奏を響かせるのですが、
映像を見ると、激情型のような
印象を受けました。

カラヤン盤の71年EMI録音もいいし、
カラヤンの84年盤も
文句の付けようがありません。
小澤盤も気に入っています。
バーンスタイン盤も
独特の重さがありますが
嫌いではありません。
ムラヴィンスキー盤も
もちろん立派な演奏です。
いい曲は誰が演奏しても
いい曲なのかもしれません。

(2020.5.3)

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