ストリーミングで聴く ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」

美人お姉さんジャケ写のベートーヴェン

ベートーヴェン
ヴァイオリン協奏曲の音盤も、
30枚を超えるに至り、これ以上
買い求めることを控えてきました。
でも、新しい演奏を聴きたいという
思いは抑えられず、そうなると
Amazon-Musicの出番となるのです。
このところ眼についた
(お姉さんのジャケ写の)
この3枚を聴いています。

一枚目のソリストは
ヴェロニカ・エーベルレ
現在注目を集めている
ドイツの才女です。

Veronika Eberle

ベートーヴェン:
 ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61
  (cadenza:イェルク・ヴィトマン)

〔併録曲〕
ベートーヴェン:
 ヴァイオリン協奏曲ハ長調 WoO5
  ~アレグロ・コン・ブリオ(断片)

ヴェロニカ・エーベルレ(vn)
ロンドン交響楽団
サイモン・ラトル(指揮)
録音:2022年

ラトル指揮のロンドン響ですので、
購入しようかと思いましたが、
エーベルレの実力がわからず、
手控えていました。
聴いてみると
なかなか腕の立つソリストのようです。
潤いのある音色で
キッチリと弾きこなしています。
この演奏の特徴は
長大なカデンツァにあります。
イェルク・ヴィトマンという
これまで聴いたことのない名前が
表記されているのですが、
クラリネット奏者兼作曲家であり、
この演奏のために
つくられたとのことでした。

このカデンツァを
どう評価するかが難しいところです。
ヴァイオリニストの技巧が聴き取れる
興味深い構成であり、
聴きどころに富んでいます。
エーベルレがそれを
誇らしげに弾いている姿が
見えてくるような仕上がりとなっていて
そこに面白さを感じてしまいます。
しかし…、長過ぎです。
音楽の流れがそこで止められ、
ベートーヴェンの音楽とは
別次元の世界へと
飛ばされた印象が拭えません。
「エーベルレのヴァイオリンを
聴く」のであればいいのですが、
「ベートーヴェンのヴァイオリンを
聴く」のであれば、
飽きがきてしまう可能性があります。
「思い出したあたりに聴く」あたりが
ちょうどいい演奏です。

二枚目はLee Jong Eun
(イ・ジョンウンと発音するらしい)。
笑顔が素敵な韓国のお姉さんです。

Lee Jong Eun

ベートーヴェン:
 ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61

〔併録曲〕
ベートーヴェン:
 ロマンス第1番ト長調 op.40
 ロマンス第2番ヘ長調 op.50

Lee Jong Eun(vn)

困ったことに情報を探し出せません。
音盤は韓国で発売されているものの、
日本では流通していません。
HMVでもTowerでもAmazonでも
音盤は見当たらず、
データもないのです。
したがって指揮者も演奏団体も
録音年も不明です。
このジャケ写なら
絶対購入してしまうところなのですが、
残念でなりません。

演奏は素晴らしく、
気に入ってしまいました。
やや線が細い印象を受けるものの、
澄んだ音色の美しいヴァイオリンです。
オケもきびきびとした伴奏であり、
好感が持てます。
今後のさらなる精進と
ワールドワイドな活躍を期待したい
演奏家です。

三枚目がヴィルデ・フラングの演奏です。
ノルウェーの
美人ヴァイオリニストですが、
買おう買おうと思っていながら
まだ一枚も購入していませんでした。

Vilde Frang

ベートーヴェン:
 ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61

〔併録曲〕
ストラヴィンスキー:
 ヴァイオリン協奏曲ニ調

ヴィルデ・フラング(vn)
ドイツ・カンマーフィルハーモニー
ペッカ・クーシスト(指揮)
録音:2022年

まったく異なった性格の二曲を並べて
対比するという企画のようです。
音盤ならそれもありなのですが、
ストリーミングであれば
気に入った曲のみ
プレイリストに追加する関係上、
ベートーヴェンしか聴いていません。

初めてフラングの演奏を聴きましたが、
繊細で緻密なヴァイオリンです。
透明感ある音色で、
特に高音域が美しく、
聴いていて耳が疲れません。
骨太のベートーヴェンもいいのですが、
スマートで好青年なベートーヴェンも
素敵です。
他の音盤を購入しておけば良かったと
思わせるフラングの出来映えです。

amazon music

Amazon-Musicをアンプで直接受信し、
高音質で再生できるようになり、
私はこれまで以上にストリーミングを
利用するようになってきました。
こうしていろいろな演奏を愉しめるのは
素敵なことです。
やはり、クラシック音楽は愉し、です。

(2024.7.14)


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半年ほど前、アンプを新調、
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