ルネサンス音楽の集大成、オルランドゥス・ラッスス

ラッスス「聖ペテロの涙」

またもや初めての作曲家の登場。
「vivarte 60CD collection」です。
古学に疎い私にとっては、
未知の作曲家との出会いの場です。
この盤もしかり。
ラッススは私のCD棚には
一枚もありませんでした。

BOX-Ⅱ Disc25
ラッスス:
宗教的連作マドリガーレ
「聖ペテロの涙」

ウエルガス・アンサンブル
パウル・ヴァン・ネーヴェル(指揮)
録音:1993年

浅学な私は知らなかったのですが、
このオルランドゥス・ラッスス
1532年生まれ、1594年没。
したがって
後期ルネサンス時代に活躍した
フランドル楽派の作曲家なのです。
検索してみると、
CD化された作品も数多く、
これまで取り上げた
ブリュメルピペラーレ
コスタンツォ・フェスタとは異なり、
当時メジャーな作曲家だったようです。
しかもラッススはその生涯において、
世俗曲・宗教曲といった分野では
約2000曲もの作品を残しているので、
かなりな多作家だったのです。

本番に収録されている
宗教的連作マドリガーレ
「聖ペテロの涙」も、
3部構成の全21曲からなる、
なかなかの大作です。
テキストはキリスト教の教義に即した
宗教色の強いものでありながら、
旋律は世俗曲の音楽形式である
マドリガーレによって
つづっていくという構成であり、
ルネサンス音楽の集大成ともいえる
成熟した作品となっています。
ここが、ルネサンスとバロックの
境界線なのかも知れません。

例によって
ウエルガス・アンサンブルは、
精緻なアンサンブルによって、
この曲の構造を
正確に再現することに成功しています。
学究的でありながらもところどころに
感傷的な表現をちりばめ、
聴き手の心に染み入るような音楽を
紡ぎ上げています。

vivarte-BOX第2集で
ルネサンス期の音楽を収録した盤は
5枚であり、すべてが
ウエルガス・アンサンブルに
よるものです。
BOX第1集第2集に収録されなかった
ウエルガス・アンサンブルの盤も
いくつかあります。
そのすべてをいずれ聴いてみたいと
思っています。
音盤は愉し、です。

(2022.7.2)

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山本
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