チェクナヴォリアンのハチャトゥリアン

芸術を越えたエンターテインメント

最近は協奏曲以外のオーケストラ曲を
ほとんど聴いていません。
歳とともに食べ物も音楽も
ロー・カロリーを
好むようになりました。
それでもときどき
ハンバーグを食べたくなるように、
金管が大騒ぎしている音楽も
聴きたくなります。
そんなときに聴いているのが
このBOX。
ハチャトゥリアン
「オーケストラ作品集」、
CD9枚組のBOXです。

ハチャトゥリアン
「オーケストラ作品集」
ロリス・チェクナヴォリアン

CD-1
ハチャトゥリアン:
 「ガイーヌ」抜粋
 「仮面舞踏会」組曲op.48a
 「スパルタクス」抜粋
イッポリトフ=イヴァノフ:
 コーカサスの風景 op.10

CD-2
ハチャトゥリアン:
 交響曲第1番ホ短調op.35
 交響曲第3番ハ長調
  「交響的詩曲」op.67
アルトゥール・アダミアン(org)

CD-3
ハチャトゥリアン:
交響曲第2番ホ短調「鐘」op.56
 映画音楽「スターリングラードの
  戦い」組曲op.74aより

ここまでの3枚で
かなりのカロリー摂取量となります
(聴き疲れするのですが)。
ロリス・チェクナヴォリアンは
知る人ぞ知る爆演系指揮者。
ハチャトゥリアンの濃厚な音楽を、
さらにエネルギッシュに
料理しているのですからたまりません。
そもそもハチャトゥリアンの
交響曲全集など、
このチェクナヴォリアン盤以外には
NAXOSレーベルから出ているものしか
ないのではないでしょうか
(私が知らないだけかもしれませんが)。
なお、CD-1にこっそり入れられている
イッポリトフ=イヴァノフの
「コーカサスの風景」は
名演だと思います。

CD-4
ハチャトゥリアン:
 「ヴァレンシアの寡婦」組曲op.45a
 「ガイーヌ」第2組曲op.54
チェクナヴォリアン:
 幻想的舞曲

CD-5
ハチャトゥリアン:
 「レルモントフ」組曲op.83
 ロシアの主題による幻想曲op.59
 レーニン追悼の頌歌op.71
 歓迎序曲 変ニ長調op.91
 勝利の詩曲(祝典詩曲)ニ長調op.75

CD-6
ハチャトゥリアン:
 「スパルタクス」組曲第1番op.82a
 「スパルタクス」組曲第2番op.82b
 「スパルタクス」組曲第3番op.82c

中盤の3枚も盛り上がります。
比較対象がないので
何ともいえないのですが、
オーケストラは
決して上手には聞こえません。
指揮者もアンサンブルの正確さなど
求めていないような雰囲気が
感じられます。とにかくノリで
突き進んでいるかのような演奏です。
そこがまた何ともいえない愉しさです。

CD-7
ハチャトゥリアン:
 ピアノ協奏曲変ニ長調op.38
ドーラ・セルヴァリアン=クーン(p)
 吹奏楽の為のワルツ
 吹奏楽の為のポルカ
 「舞踏組曲」op.32

CD-8
ハチャトゥリアン:
 映画音楽「ペポ」op.37
 映画音楽「永遠のかがり火」op.86
 映画音楽「秘密任務」op.77
 映画音楽
  「ウシャコフ海軍大将」op.78
 映画音楽「囚人217号」op.64

CD-9
ハチャトゥリアン:
 喜びの頌歌~春の日が昇るop.88
ヴァルドウヒ・ハチャトリアン(Ms)
アルメニア・フィルハーモニー合唱団
 3つのコンサート・アリアop.66
ハスミーク・ハツァゴルツィアン(S)
 母国アルメニアのバラード
  ~どこかに青い空がop.97
モウラード・アミルハニアン(Bs)
 「レフ・オシャーリンによる
  詩曲」op.41(1937-38)
アルメニア・フィルハーモニー合唱団
 映画音楽「ザンゲズル」
  ~吹奏楽のための行進曲op.42a

アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団
ロリス・チェクナヴォリアン(指揮)
録音:1991-1999年

最後の3枚には、
協奏曲あり、映画音楽あり、
管弦楽伴奏突き声楽曲ありで、
愉しさいっぱいです。
特にCD-9の声楽曲が素敵です。
最も多く聴き込んでいるのが
CD-9です。

ソ連を代表する作曲家を3人挙げよと
問われれば、おそらくは
ショスタコーヴィチ
プロコフィエフ、そしてこの
ハチャトゥリアンということに
なるはずです。
ショスタコーヴィチのような
難解さもなく、
プロコフィエフのような
多様性もなく、
ただただ純粋にオーケストラの面白さと
スペクタクルを追及したような
ハチャトゥリアンは、
それ故に現代では「剣の舞」しか
あまり知られていない存在と
なりつつあります。
「芸術」という枠組みで
ハチャトゥリアンを捉えては
いけないのかもしれません。
エンターテインメントなのです。
芸術を越えた
エンターテインメントこそ、
ハチャトゥリアンの音楽の
本質なのでしょう。

このBOXも、
レーベルASVが消滅して、
今後入手は難しくなるはずです
(数年前に韓国ASVから
紙箱入りのBOXが出たのですが、
それも廃盤となっているようです)。
今後このようなハチャトゥリアンの
管弦楽曲を集めた演奏が
世に出ることは考えにくく、
出たとしても爆演系指揮者でないかぎり
当盤のような面白い演奏には
ならないでしょう。
そうした意味で、
このBOXは非常に貴重です。
大切に愉しみたいと思います。

(2022.2.6)

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