vivarte-BOXのシューベルト

古楽器によるシューベルト、十分に愉しめます

昨年購入し、いまだに飽きることなく
愉しみ続けている
vivarte 60CD collection
第1集第2集の計120枚ですが、
シューベルトの録音が
なかなかいい味わいです。
すでにヴァイルの指揮による
「交響曲集」(2枚)と
「ミサ曲全集」(4枚)を取り上げましたが、
今日はラルキブデッリのメンバーを
中心とした室内楽5枚です。

BOX1 Disc48

シューベルト:
 ピアノ三重奏曲
  第1番変ロ長調D.898
  第2番変ホ長調D.929

ヴェラ・ベス(vn)
アンナー・ビルスマ(vc)
ジョス・ファン・インマゼール(fp)
録音:1996年

ラルキブデッリのチェロ・ビルスマと
ヴァイオリン・ベス、それに
フォルテピアノ・インマゼールを加えた
トリオです。
第1番、第2番ともに
シューベルト最晩年の作品であり、
円熟を極めた
構成と規模になっています。
特に両曲とも演奏時間は40分前後と、
当時の他の作曲家のピアノ三重奏曲と
比較しても長大な作品となっています。

ベス・ビルスマ・インマゼールの3人は、
息の合ったアンサンブルで、
この長大な作品を飽きさせることなく
聴かせてくれます。
シューベルトらしい歌う旋律を
生かしながら、躍動感溢れる演奏を
展開しています。

BOX2 Disc44

シューベルト:
 弦楽四重奏曲第10番変ホ長調D.87
 弦楽三重奏曲
  第1番変ロ長調D.471(断章)
  第2番変ロ長調D.581(第2版)

ラルキブデッリ
 ヴェラ・ベス(vn)
 ルシー・ファン・ダール(vn・va)
 ユルゲン・クスマウル(va)
 アンナー・ビルスマ(vc)
録音:1993年

2枚目は一転して
シューベルトが19歳から20歳という
若い時代に作曲した弦楽四重奏曲と
2曲の弦楽三重奏曲です。
弦楽四重奏曲と異なり、弦楽三重奏曲は
一方が未完ということもあり、
演奏されることの少ない作品です。
私もこれまでこの作品の盤を
持っていませんでした。
どちらも明るい曲想であり、
ラルキブデッリの演奏は
そうした部分をしっかりと強調して
印象深い演奏を展開しています。

BOX1 Disc9

シューベルト:
 弦楽五重奏曲ハ長調 D.956

ヴェラ・ベス(vn)
リサ・ラウテンバーグ(vn)
スティーヴン・ダン(va)
アンナー・ビルスマ(vc)
ケネス・スロウィック(vc)

シューベルト:
 ヴァイオリンと弦楽のためのロンド
  イ長調D.438

ヴェラ・ベス(vn)
ジョディ・ガットウッド(vn)
リサ・ラウテンバーグ(vn)
スティーヴン・ダン(va)
アンナー・ビルスマ(vc)
録音:1991年

「ラルキブデッリ」と「スミソニアン・
チェンバー・プレイヤーズ」との
合同演奏による一枚です。
ネットの解説によると、
すべてスミソニアン博物館所蔵
または貸与された名器を
使用しているということで、
それぞれの楽器の音色もまた
格別なものがあります。
シューベルトの弦楽五重奏曲は
演奏時間が50分を超える大作であり、
交響曲並みの重厚感のある作品です。
躍動感と緊張感の両方を
兼ね備えた演奏であり、
冗長であるとは感じさせない
素晴らしい演奏だと思います。

BOX2 Disc45

シューベルト:
 ピアノ五重奏曲イ長調D.667「ます」
 アルペジョーネ・ソナタ イ短調D.821
 ノットゥルノ 変ホ長調D.897

ジョス・ヴァン・インマゼール(fp)
ラルキブデッリ
録音:1996-1997年

インマゼールとラルキブデッリによる
「ます」は、鮮烈な演奏です。
この盤は
BOX購入以前から所有しており、
何度となく愉しんでいます。
「ます」は多種多様な録音が存在し、
私も20数枚所有していますが、
その中でも
手に取る頻度の高い盤の一枚です。
躍動感が素晴らしく、
若々しく水面を跳ね上がる「ます」が
目に見えるような演奏です。

なお、「アルペジョーネ・ソナタ」では、
ビルスマが
チェロ・ピッコロを使用しています。
さまざまな楽器で演奏される
シューベルトの
「アルペジョーネ・ソナタ」ですが、
チェロ・ピッコロも味わいがあります。
同曲演奏の中でもトップではないかと
思われる演奏となっています。

BOX2 Disc46

シューベルト:
 八重奏曲ヘ長調 D.803

モッツァフィアート&ラルキブデッリ
録音:1995年

ビルスマ率いる
ラルキブデッリの弦楽器(5人)と
ナイディック率いる
モッツァフィアートの管楽器(3人)の
コラボレーションです。
名手8人がそれぞれの個性を
発揮しているのにもかかわらず、
各楽器の音がよく融け合い、一つの
魅力的な音楽を創り上げています。
こちらもシューベルトらしい
「天国的な長さ」の曲なのですが、
聴き手を退屈させない
刺激に満ちた演奏となっています。

シューベルトは
ロマン派の作曲家であり、
「古楽」としては枠外なのでしょうが、
古楽器で演奏されることにより、
曲の古典派的な構造美と
シューベルトらしい「歌」が
瑞々しく浮かび上がってくることに
気づかされます。
vivarte-BOXのシューベルト室内楽、
十分に愉しめます。
ぜひご賞味あれ。

(2022.1.22)

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