東京クヮルテットのベートーヴェン

私にとっては宝物の全集ボックス

ベートーヴェンの残した9曲の交響曲、
32曲のピアノ・ソナタ、
それに並ぶ音楽の高峰が
16曲に及ぶ
弦楽四重奏曲全集でしょう。
CDにして7~9枚に及び、
名手たちの集団が
十分に研鑽を積んだ上で
録音に臨む以上、
全集セットがそう多く
存在するわけではありません。
私がよく聴いているのがこの
東京クァルテットの新録音全集です。

ベートーヴェン「弦楽四重奏曲全集」
東京クヮルテット

Disc1
 第1番ヘ長調op.18-1
 第2番ト長調op.18-2
 第3番ニ長調op.18-3
Disc2
 第4番ハ短調op.18-4
 第5番イ長調op.18-5
 第6番変ロ長調op.18-6
Disc3
 第7番op.59-1
  「ラズモフスキー第1番」
 第8番op.59-2
  「ラズモフスキー第2番」
Disc4
 第9番op.59-3
  「ラズモフスキー第3番」
Disc5
 第10番変ホ長調op.74「ハープ」
 第11番へ短調op.95「セリオーソ」
Disc6
 第12変ホ長調番op.127
 第14番嬰ハ短調op.131
Disc7
 第13番変ロ長調op.130
 大フーガ op.133
 (第5楽章カヴァティーナと、
  最終楽章のアレグロの間に演奏)
Disc8
 第15番イ短調op.132
 第16番ヘ長調op.135
東京クヮルテット
 マーティン・ビーヴァー(vn)
 池田菊衛(vn)
 磯村和英(va)
 クライヴ・グリーンスミス(vc)
録音:2005~2008年

東京クヮルテットの演奏は、
日本人主体の演奏団体でありながら、
日本人からの人気が
今ひとつのように思えてなりません。
本CDセットも、
解散を惜しまれながら
リリースされたのですが、
あまり盛り上がりもなく
スルーされたような感じがしました。

実は私が一番初めに購入した
ベートーヴェンの弦楽四重奏全集が
東京クヮルテットの旧盤
(現在はソニー・クラシカルより
廉価で発売されている)だったせいか、
その演奏の良さが
刷り込みされているようなのです。
実に丁寧に、作品を慈しむように
演奏されているように感じます。
特に変わったことや新しい解釈を
しているわけではありません。
しかし
楽聖の偉大な作品と真摯に向き合い、
楽譜を忠実に音として提示したような
潔さが感じられます。
録音も優秀であり、澄んだ音が
スピーカーから鳴り響きます。

確かにアルバンベルク四重奏団の全集
(旧盤・新盤)は
シャープで精密な演奏です。
メロス四重奏団の演奏は
堅固な構造物のような
構造美があります。
しかし東京クヮルテットの演奏には、
それらが十分に持っていない
温かさがあると思うのです。

弦楽四重奏曲という分野自体が、
こと日本においては
「売れないクラシック音楽の中でも
特に売れないジャンル」として
定着しつつある以上、
その中でも評価が芳しくない
東京クヮルテットの全集は、
「人気」という観点では
最底辺に位置している
可能性があるのですが、
私にとってはかけがえのない宝物です。

なお、近年若手の四重奏団が
活躍しているのですが、
私はまだ聴いていません。
アルテミス弦楽四重奏団、
ベルチャ四重奏団、
エベーヌ四重奏団など、
続々登場しています。
それらをぜひ聴いてみたいと
思っています。

(2021.12.5)

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