お姉さんたちの名前はクレアモント・トリオ
ジャケット買いしてしまった1枚です。
以前購入したこのトリオの
「SPHERES」が素敵で、
他のCDを探していました。
この美人のお姉さんたちが
もっとも素敵に写っているジャケットが
本CDです。
ネットで購入しましたが、
もし店頭で見つけたら、
曲目も値段も確認しないまま
レジへ直行したであろう
美しすぎるジャケットです。
お姉さんたちの名前は
クレアモント・トリオ。
メンデルスゾーン:
ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49
ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
クレアモント・トリオ
エミリー・ブルスキン(vn)
ジュリア・ブルスキン(vc)
ドンナ・クォン(p)
録音:2004年
メンデルスゾーンの
ピアノ三重奏曲について私は、
Abegg Trio演奏盤(第1番・第2番)、
そしてムター盤
(第1番のみ・プレヴィンp・ハレルvc)を
所有しているのみですが、
お姉さんたちの演奏は、
それらに決して負けていません。
むしろ各楽器間のバランスは、
お姉さんたちの方が
優れているように感じます。
メンデルスゾーンの曲と言えば、
「結婚行進曲」の影響でしょうか、
明るくわかりやすい音楽という
イメージがどうしても思い浮かびます。
ところがこのピアノ三重奏曲は、
ロマン期特有の
哀感を湛える曲調であり、
ところどころに重厚な響きが
聴き取れます。
お姉さんたちの演奏は、
そうしたメンデルスゾーンの
情熱的な部分も
実にしっかりと演奏されていて、
それぞれの技巧の高さを感じさせます。
メンデルスゾーンの
2曲のピアノ三重奏曲は、
第1番の方が有名であるため
録音も多いようです。
しかしお姉さんたちの演奏を聴く限り、
第2番もまた緻密な構成でありながらも
ドラマチックな要素が
盛り込まれてあり、
名曲であることを納得させられます。
ジャケットも素敵で
演奏も素敵であれば、
何も言うことがありません。
こんな素敵なCDが
17年も前に出ていて、
これまで知らなかったなんて。
まだまだ知られていない
魅力ある音盤が、この世には
たくさんあると云うことでしょう。
音盤は愉し。
※YouTubeに演奏がありました。
(2021.10.10)
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