マルトゥッチ「追憶の歌・ピアノ協奏曲」

自宅でのCD発掘は愉し

最近は新しくCDを購入しなくても、
数カ所に分かれて置かれている
我が家のCD棚を発掘すると、
面白いCDが出てくるようになりました。
もちろん遙か昔に買って数度聴いて
忘れ去ってしまった
CDたちなのですが。
この一枚もそうです。
マルトゥッチなどという作曲家のCDを
自分が持っていたなんて。

マルトゥッチ
「追憶の歌・ピアノ協奏曲第2番」

マルトゥッチ:
 追憶の歌
 ピアノ協奏曲第2番 変ロ短調 op.66

ミレッラ・フレーニ(S)
カルロ・ブルーノ(p)
リッカルド・ムーティ(指揮)
ミラノ・スカラ座フィル

で、このマルトゥッチですが、
イタリア生まれの作曲家です。
なんでもワーグナーの音楽を
イタリアに紹介した
人物だったそうです。
しかしマルトゥッチ自身は
オペラの作曲をしていません。
イタリアといえば作曲家の誰しもが
オペラを手がけていたであろう中、
マルトゥッチはオペラではなく、
器楽曲や歌曲の創作に
専念していたようです。

本CDには、管弦楽伴奏付き歌曲である
「追憶の歌」(全7曲)と、
「ピアノ協奏曲第2番」が
収録されています。
オペラを創らなかった
イタリア人作曲家の
作品でありながらも、
これら2曲は十分にオペラ的です。

「追憶の歌」は
管弦楽伴奏ということもあり、
知らずに聴けばオペラの
アリアの一節かと思うでしょう。
特に歌っているのが超一流の
オペラ歌手・フレー二であり、
指揮者がイタリアの誇る
オペラ指揮者・ムーティであり、
加えてオーケストラが
ミラノ・スカラ座フィルですから、
オペラ的な音づくりになるのも
当然でしょう。

マルトゥッチは、
オペラに頼らないイタリア音楽の
在り方を模索していたようですので、
あえてオペラを創らず、
そのかわりにオペラの要素を
自身の音楽に取り入れ、
華やかな音づくりを
目指したのかもしれません。
もっとも私は本盤の収録曲くらいしか
知りませんので、
詳しいことなど言えないのですが。

もう一方のピアノ協奏曲ですが、
こちらも華やかさでは負けていません。
それでいながら
がっちりした構成の全3楽章。
ドイツを意識し、
ドイツに負けない音楽を創ろうとした
マルトゥッチの意気込みを
感じさせる曲です。

ただし、
管弦楽が前面に出すぎているせいか、
あるいはブルーノのピアノのタッチが
軽めであるせいか、
それとも録音バランスが
今ひとつであるせいか、
ピアノがやや霞んで聞こえてしまうのが
難点といえます。

ピアノ奏者・ブルーノ
名前は知りませんでしたが、
やはりイタリア生まれであり、
マルトゥッチ・ピアノ・コンクールで
上位入賞を果たすという
経歴の持ち主です。
まさにこの曲にぴったりです。

自宅に埋もれているCDを
発掘する作業は楽しいのですが、そ
れは大量のCDを一カ所に
収納できないから起こる現象なのです。
広いリスニング・ルームの壁一面に
CDが分類整理され、整然と並んでいる。
そんな日が来ることを夢見ています
(宝くじでも当たらないと
無理でしょうが)。

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