エリック・アレキサンダー「NIGHTLIFE IN TOKYO」

元気なジャスも好き

どちらかといえば私はシンプルな
ピアノ・トリオが好きなのですが、
管が加わった元気なジャズも好きです。
このエリック・アレキサンダーの
一枚など、元気が出る一枚です。
もうすでに
録音から20年がたっているのですが、
エリックのテナー・サックスの切れ味は
抜群です
(ジャケットに写り込んだ風景だけは
やや古くさくなってしまいましたが)。

「NIGHTLIFE IN TOKYO」
ERIC ALEXANDER

01 Nemesis
02 I Can Dream, Can’t I?
03 Nightlife in Tokyo
04 I’ll Be Around
05 Cold Smoke
06 Island
07 Big R.C.
08 Lock Up and Bow Out

Eric Alexander (ts)
Harold Mabern (p)
Ron Carter (b)
Joe Farnsworth (ds)
録音:2002年

1曲目2曲目は
やや騒々しさを感じてしまうのですが、
それ以降は騒ぎすぎず落ち着きすぎず、
いい雰囲気になってきます。
ワンホーンのエリックは、
やはりかっこいいのです。
テナー・サックスの音が
耳にずんずんと響いてきます。
音だけからも、
エリックが楽しげに吹いている様子が
伝わってきます。
映像を見ることができたら、
いや実演に接することができたら、
全身が痺れてしまうのではないかと
思われます。

加えて、
ピアノのハロルド・メイバーンが
いい味を出しています。
本盤と同時期に出されたハロルドの
アルバム「KISS OF FIRE」では、
ハロルドのピアノがはじけすぎて、
ゲスト参加のエリックのホーンが
「お客様状態」だったのですが、
当盤では役割をわきまえ、
主役を凌駕することはありません。
エリックがハロルドのピアノの音の上に
しっかりと乗っています。

ともすればはしゃぎすぎるきらいのある
エリックとハロルドの二人を
落ち着かせているのは
ベースのロン・カーターの存在が
大きいのではないかと思います。
ベースが実にしっかりと
音の土台を作って、
絶妙のバランスを保つことに
成功しています。
残念ながら私の再生システムでは、
低音不足でベースの音を
十分には楽しめないのですが、
高級システムでしっかり音を出せば、
ベースの良さを体感できるはずです。

タイトルが
「NIGHTLIFE IN TOKYO」で、
ジャケットには新宿でしょうか、
東京の夜の街が映っているので、
エリックの東京のライブハウスでの
演奏かと思いましたが、
ブックレットには
「NYC録音」との表記が。
たぶん日本ではなく
アメリカなのでしょう。
HMVでの商品説明を参照すると、
「エリック・アレキサンダーが残した
日本での印象を
まとめた作品」とのこと。
おそらく日本での人気が先行したため、
このようなアルバム構成に
なったのでしょう。

本盤の登場後、エリックは
ヴィーナス・レコードから新盤を
いくつか出しましたが、
女性の裸体を主とした
ジャケット・デザインに辟易し
(嫌いではないのですが、
エリックのかっこよさから
乖離している)、
以来エリックから遠ざかっていました。
近年、また素敵なアルバムを
出しているようなので、
聴いてみたいと思っています。

(2021.8.12)

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