「寒水魚」中島みゆき

全9曲、すべてが心に染み入ってくる

中島みゆき1982年発表の
アルバム「寒水魚」。
振り返れば私が中学校を卒業し、
高校生になろうとしていた3月に
発売されたアルバムです。
まだニュー・ミュージックという
ジャンル名があった時代です。
友人からLPレコードを借り、
カセットテープにダビングし、
すり切れるまで聴きました。

「寒水魚」中島みゆき

01 悪女
02 傾斜
03 鳥になって
04 捨てるほどの愛でいいから
05 B.G.M.
06 家出
07 時刻表
08 砂の船
09 歌姫

CDは十年ほど前、購入しました。
大人になった今、改めて聴くと、
そのメロディ以上に、
歌詞の持つ剃刀のような鋭さに
驚かされます。

悪女になりたくてもなれない
優しい女性の気持ちが描かれる「悪女」
年老いた女性の悲しみの描写と、
年をとることをステキなことと言い切る
開き直りが対比される「傾斜」
失恋した悲しみが、
嫋やかに紡がれていく「鳥になって」
愛する人に気づいてもらえない
悲しみと孤独が波のように押し寄せる
「捨てるほどの愛でいいから」
愛していた男への
未練が綴られる「B.G.M.」
好きな男性と
駆け落ちしたのであろう女性の
複雑な心のうちを語る「家出」
都会で生きている孤独とともに
矛盾に満ちた世間に
冷ややかな視線を送る「時刻表」
孤独に耐えた孤高の生き方が
垣間見える「砂の船」
夢や希望を捨てきれずに
生きにくい世の中を生きていこうという
メッセージの感じられる「歌姫」
全9曲、
すべてが心に染み入ってくるのです。

最近の中島みゆきは、この頃より、
歌詞もメロディも歌い方も、
ずっと軽くなりました。
肩の力が抜けた良さがあるのですが、
私はこの頃の中島みゆきが
忘れられません。
中島みゆきの
初期の一つの頂点をなすアルバム。
今も色褪せません。

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