谷村新司「昴-すばる-」

今もなお、このアルバムから離れることができません

このアルバムも、すでに発表から
40年以上がたってしまいました。
いまでも時々
CD棚から出して聴いています。
かつてのNEW-MUSIC
「懐かしい」というような
感覚はありません。
このような大人のための音楽が
なくなってしまったためでしょうか、
私などは現在進行形で
聴き入ってしまいます。

谷村新司「昴-すばる-」

1 Runnin’on-ランニング-
2 終着駅
3 レテの川-Lethe-
4 この世が終わる時
  -When the world ends- 
5 マイ・ボーイ
6 玄冬記-花散る日-
7 残照
8 昴-すばる-

世の中に悟りを見いだした、
心に余裕のある
素敵な大人の雰囲気が漂う
「Runnin’on-ランニング-」
年老いた男が、
悲劇的な人生を回顧する「終着駅」
シャンソン風のテイストで
辛い別れを歌い上げた
「レテの川-Lethe-」
平凡でありながらも
慎ましい生活を振り返り、
喜びのうちに命を終えようとしている
「この世が終わる時
-When the world ends-」

子どもの成長を喜び、
そしてさらなる飛躍を願う
祈りのような「マイ・ボーイ」
大切な人を亡くした悲しみを乗り越え、
生きていこうとする
「玄冬記-花散る日-」
自らも年を重ね、
老いた父親の背中を見て
過去を回想する「残照」
挑戦の志をもって
我が道を歩もうとする
若者の心を歌った「昴-すばる-」
一つ一つが重厚な映画を
観るかのような深い味わいがあり、
すべてを聴き終えたあとは
爽やかな感動に包まれます。

谷村新司の詞は、
時に子の立場、
時に親の立場、
時に若者、
時に死にゆく老いた人間、
それぞれを演じ分けているかのような
趣があります。
曲も、スケールが大きく、
心に染み入る旋律がいくつも現れます。
ヴォーカルは表現過多であり、
とても気楽に聴けるものでは
ないのですが、
それがこの当時の谷村の
持ち味だったのです。
こうした大人の人生に寄り添うような
音楽が、現在は存在しないのです
(現在の谷村は、詞も曲も歌唱も、
すべて肩の力を抜ききっています。
それもそれで素晴らしいのですが)。

1980年4月25日に
LPが発売されました。
当時「昴」がスーパー・ニッカの
CMに使われ、
そのかっこよさにしびれ、
お小遣いをはたいて購入しました
(当時中2だった)。
アリスの「チャンピオン」や
「冬の稲妻」のような曲を
連想していたのですが、
まったく雰囲気が異なり、
拍子抜けした記憶があります。
しかし聴き続けているうちに
その真価を少しずつ
理解できるようになりました。

CDの時代となり、大学生の時、
CDに買い換えました。
そのCDは傷だらけなのですが、
今でもしっかり
聴くことができています。
谷村新司31歳のアルバム。
私は55歳になる今もなお、
このアルバムから
離れることができません。

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(2021.7.22)

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