児童合唱はいかがですか

素敵な一枚「ブタが飛べた」

合唱、それも児童合唱となると、
クラシック音楽ファンでも
なかなか手を出さずにいる分野だと
思います。
でもその澄み切った清らかな歌声は、
必ずやあなたの疲れた心を
癒やしてくれるはずです。
とっておきの一枚がこちらです。

「ブタが飛べた」20世紀の児童合唱集

・H.スケンプトン:
  ブタが飛べた/アリスは1
・ブリテン:
  コーパス・クリスティ・キャロル
  5月
・R.コープ:
  神よ、私に瞳を与えたまえ
  花の歌/ラッパスイセンに/すみれ
サクラソウ/デイジーに
チューリップの花壇に
  春/11月の日の終わり
・ロドニー・ベネット:
  鳥小屋/小鳥は嘆く/ふくろう
早めのナイチンゲール
ハタオリドリ/ひばり
昆虫の世界/ハエ/ツチボタル
クロック・ア・クレイ
・タヴナー:
  われらの父よ
・ヴォーン=ウィリアムズ:
  フィデルのための挽歌
・P.M.ディヴィス:はしけの番人
・チルコット:ゆりとばら
・ブリス:
  ハタオリドリは悲嘆を満足させる
・T.ディヴィス:暗黒街のオーヴン
・ウールリッチ:
  下へ隠してはいけない
・ラター:大地の美のために
・ゴドフライ:日ごとに
・モウ:
  キャリコのパイ
  私たちはみんな憂鬱
チーティー・プーシー・キャティー
ネブカドネザル
ガチョウと雄ガチョウ
あなたはかつて
アレクサンダー・ウェリス(ピアノ)
ニュー・ロンドン児童合唱団
ロナルド・コープ(指揮)

知らない名前も多々あるのですが、
すべてイギリスの作曲家です。
英国音楽はどちらかというと
地味なイメージがあるのですが、
こんな素敵な児童合唱曲があったことに
驚きです。
どれもこれも素晴らしいのですが、
とりわけラターの「大地の美のために」は
親しみやすいメロディーであり、
何度も繰り返して聴いてしまいます。
ブリテンやヴォーン=ウィリアムズも、
交響曲などは
あれだけ気難しげな雰囲気なのに、
合唱曲となるとにこやかな笑顔を
振りまいているかのように
感じられます。
そしてなんと言っても
指揮者コープの曲。
こんな素敵な曲を書く作曲家が
いたとは!
まだまだ不勉強でした。

このコープさん、この合唱団・
ニュー・ロンドン児童合唱団の
創設者であり芸術監督なのだとか。
かつ作曲家でもあり
また指揮者でもあり、
そして教会司祭なのだそうです。
何と多芸!

発表されてからすでに
10年以上が経過しているのですが、
いつ聴いても愉しさでいっぱいです。
ジャケットデザインも
チャーミングです。
音楽は愉しい。
そう実感できる一枚です。

(2021.3.6)

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