ただのお嬢さんだと思ったらとんでもなくすごかった
日本人演奏家は、
無条件で応援したくなります。
それが若手奏者ならなおさらです。
そしてそれが女性奏者であれば
さらになおさらです。
そしてそしてそれが美人奏者なら
さらに一層なおさらです。
というわけでただいま注目しているのが
この橋本杏奈。
クラリネット奏者です。
「A Touch of France」 橋本杏奈
ロヴレリオ:
ヴェルディの「椿姫」による
演奏会用幻想曲
ベンジャミン:ラヴェルの墓
ドビュッシー:第1ラプソディ
プーランク:クラリネット・ソナタ
サン=サーンス:クラリネット・ソナタ
ドビュッシー:小品
カヴァリーニ:ヴェニスの謝肉祭
橋本杏奈(cl)
ダニエル・スミス(p)
録音:2009年
※YouTubeにプロモーション動画が
公開されていました。
このCDの存在を、
遅ればせながら3年ほど前に知り、
入手したのは昨年です。
ジャケット写真を見て
なめきっていたのです。
「垢抜けていない
顔立ち(失礼!)を見る限り、
実力のない若手アイドル系奏者の
お嬢さんだろう」などと。
とんでもありませんでした。
実力は確かだと感じます。
次の2枚目となるアルバムでは、
なんとアレンジまでこなしています。
「A Touch of ANNA」 橋本杏奈
ローゼンブラット:カルメン幻想曲
タルティーニ/橋本杏奈編:
悪魔のトリル
J.S.バッハ/橋本杏奈編:
半音階的幻想曲とフーガ
シューベルト/橋本杏奈編:
アルペジョーネ・ソナタ
ベッリーニ/橋本杏奈編:
歌劇「ノルマ」より「清らかな女神よ」
バッシ:
ヴェルディの「リゴレット」による
華麗な幻想曲
橋本杏奈(cl)
ダニエル・スミス(p)
録音:2014年
※こちらもプロモーション動画が
公開されていました。
この橋本杏奈嬢、
なんと幼い頃より英国で育ち、
数々のコンクールで
受賞を果たしているという
経歴の持ち主でした。すでに
有名指揮者との共演も果たしていて、
CDも上の2枚に加えて
ソロ・アルバム1枚、
アンサンブル2枚を
出していたのでした。しかも
王立バーミンガム音楽院
クラリネット講師。
指導もしているのでした。
恐れ入りました。
2枚のアルバムとも、
選曲のセンスの良さでしょうか、
クラリネットの音の愉しさに
満ち満ちています。
私の所有している器楽曲のCDは、
その多くがピアノかヴァイオリン等の
弦楽器によるものなのですが、
当盤によってクラリネットの魅力に
気付かされた次第です。
残りのCDも
いずれ聴いてみたいと思います。
そして次は
オーケストラとの協奏曲録音
(コープランドのクラリネット協奏曲
あたりを期待!)が出てくるのを
楽しみにしたいと思います。
(2021.1.24)
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