20世紀のクラシック音楽録音の最良最高の遺産
レナード・バーンスタイン。
1918年生まれ、1990年死去。
ユダヤ系アメリカ人の作曲家、
指揮者であり、
ピアニストとしても知られています。
彼のマーラー演奏が、
私は大好きです。
交響曲第1番ニ長調「巨人」
私がクラシック音楽を
聴き始めたあたりに彼が亡くなり、
その後CDを買い集め、
偉大な指揮者だと実感した次第です。
カラヤンと並んで、
20世紀後半のクラシック音楽界を
リードしてきたスター音楽家です。
交響曲第2番ハ短調「復活」
バーンスタインといえばマーラー、
マーラーといえばバーンスタイン
というイメージがあります。
交響曲第3番ニ短調
そのため、
マーラーの交響曲のCDは、
真っ先にバーンスタインを
買いそろえました。
交響曲第4番ト長調
とはいえ、
当時は輸入盤など入手できず、
国内廉価版を買った次第です。
でもジャケットが気に入らず、
10年くらい前、中古で
オリジナルのものを揃えました。
交響曲第5番嬰ハ短調
やはりジャケットは大切です。
デザインの揃った
芸術性の高いジャケット。
素晴らしいです。
交響曲第6番イ短調「悲劇的」
バーンスタインのイメージは豪放磊落。
自身の感情を
そのまま反映させたかのような
直情型の演奏。
最近の指揮者では佐渡裕でしょうか。
佐渡はバーンスタインの愛弟子です。
交響曲第7番「夜の歌」
近年はこうしたマーラー演奏は
影を潜めつつあります。
曲の構造を徹底的に
分析した演奏が目立ちます。
私はどちらかというと、
そうした演奏の方を好むのですが、
バーンスタインのスタイルも
捨てがたい魅力に満ちています。
交響曲第9番ニ短調
この一連の録音は、
バーンスタイン晩年のものであり、
演奏は円熟の感がありますが、
ややスローテンポなのが
気になる方もいるかも知れません。
しかしそれでもいいものはいいのです。
20世紀のクラシック音楽録音の
最良最高の遺産というべきCDです。
(2020.12.12)