聴き飽きることのない最高の一枚

ビル・チャーラップ・トリオ「’S Wonderful」

このアルバムが出て、
もう20年以上もたってしまったのかと、
ふと感じてしまいます。
聴くたびに新鮮。常に新しい。
そんなアルバムだからです。
ビル・チャーラップ・トリオの名盤
「’S Wonderful」です。

ビル・チャーラップ・トリオ
「’S Wonderful」
〔VENUS RECORDS〕

01 Time After Time
02 My Shining Hour
03 The Blue Room
04 Boy,
  What Love Has Done To Me
05 Isfahan
06 Lover
07 Something To Live For
08 ‘S Wonderful
09 Summer Serenade
10 Only The Lonely
ビル・チャーラップ (p)
ピーター・ワシントン (b)
ケニー・ワシントン (ds)

ビル・チャーラップのピアノが
しつこくなく、
爽やかに流れていきます。
音にセンスを感じます。
ベースもドラムスも必要以上に
前面に出ることなく、
ピアノをしっかりと支えています。
このバランス感覚は大切です。

何よりも録音が優秀です。
クラシックもジャズも、
自宅でCDを聴く以上、
良い音で聴きたいものです。
CDをスタートさせると、
静寂の中からピアノの音が
こぼれ落ちるように演奏が始まります。
1曲目のこの瞬間が
たまらなく魅力的です。

さらに特筆すべきは
センスあふれるジャケット・デザイン。
ジャケットの善し悪しは
本来演奏とは全く関係のないものと
捉えられがちですが、
私は決してそう考えません。
ジャケットは所有者の目を楽しませ、
音楽に浸る雰囲気を醸し出し、
中身の演奏と相まって
音楽情報を発信している存在なのです。
ゆるがせにはできないものなのです。

レコードであればすでに
すり切れるほど聴いた当盤です。
聴き飽きることのない、
ジャズの愉しさを
しみじみと感じることのできる
最高の一枚です。

(2020.8.10)

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