サラ・ネムタヌのヴァイオリン
何年前になるでしょうか。
映画「オーケストラ!」を観て感動し、
Blu-rayも買ってなお感動しました。
ストーリーも良かったのですが、
劇中に流れる
チャイコフスキーの
ヴァイオリン協奏曲が
なぜか心に響いたのです。
何度となく聞いている、いや、
ある意味聞き飽きている曲が。
どこがどう素晴らしいか
説明する言葉を
不幸にして私は持ち合わせていません。
しかし、何かこう
野趣的な味わいがあるというか、
土臭さがあるというか、
それでいて野卑ではなく
力強さがあるというか。
当時はこの吹き替えの
ヴァイオリニストが話題になりました。
それがネムタヌでした。
「チャイコフスキー:
ヴァイオリン協奏曲」
1.ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
2.弦楽六重奏曲ニ短調
Op.70「フィレンツェの想い出」
映画の直後に発売された
チャイコフスキーの
ヴァイオリン協奏曲のCDです。
私も即、買いました。
やはりこれまでのチャイコフスキーの
ヴァイオリン協奏曲とは
一線を画しています。
余白に収録されている弦楽六重奏曲も
素晴らしい演奏だと思います。
「ジプシック」
1.モンティ/チリー・ゴンザレス編:
チャールダーシュ
2.エネスコ:
ヴァイオリンソナタ第3番
「ルーマニアの民俗調」
3.サラサーテ/ヌーブルジェ編:
ツィゴイネルワイゼン
4.ラヴェル/チリー・ゴンザレス編:
ツィガーヌ
5.ラヴェル/チリー・ゴンザレス編:
フォーレの名による子守歌
6.ラヴェル/チリー・ゴンザレス編:
ブルース~ヴァイオリンソナタより
7.ジョルジュ・ブーランジェ:わが祈り
次に触手を伸ばしたのがこの1枚。
これは面白いアルバムです。
クラシック音楽を
聞き慣れていない人でも
楽しめそうな趣です。
彼女の原点は
ジプシー・ヴァイオリンだったのかと、
納得してしまいました。
「J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲」
1.J.S.バッハ:
2つのヴァイオリンのための
協奏曲ニ短調 BWV.1043
2.J.S.バッハ:
ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調
BWV.1042
3.J.S.バッハ:
2声のインヴェンション第1番
BWV.772
4.J.S.バッハ:
ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調
BWV.1041
5.シュニトケ:
コンチェルト・グロッソ第3番
6.J.S.バッハ:
2声のインヴェンション第8番
BWV.779
さらにこの1枚。
お姉さんもいらっしゃったのでした。
デボラ・ネムタヌ。
バッハのヴァイオリン協奏曲と
シュニトケを組み合わせる
センスの良さと斬新さ。
「バルトーク:
2つのヴァイオリンのための
44の二重奏曲」
さらにはこの1枚。
またしても姉妹です。
なかなか新譜がでないのが
もどかしいところです。
naiveというレーベルから
大会社DECCAへ移籍。
早く協奏曲の新譜を出してほしいと
心待ちにしています。
(2020.7.25)