ブラームスならまずヴァイオリン協奏曲

クラシックCDこの曲ベスト3 File-013

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77

ブラームスの音楽は
はじめに何を聴くべきか?
4つある交響曲や2つのピアノ協奏曲は
後回しでいいと思います。
重厚で暑苦しいのです。
私は滅多に聴きません。
室内楽も名曲揃いなのですが、
やや重苦しい感じがして、
これも後回しにしましょう。
ブラームスなら、
まずはヴァイオリン協奏曲を
聴くべきです。

しかし、この世にブラームスの
ヴァイオリン協奏曲のCDは
いったい何種出ているのか?
名演奏は数多くあります。
私もその一部しか
聴いていないのですが、
クラシックを初めて聴く方であれば、
瑞々しい演奏の方が
なじみやすいはずです。

ムローヴァ(ヴァイオリン)
アバド(指揮)ベルリン・フィ

美しさと力強さを
兼ね備えた演奏だと思います。
往年の演奏家と比較しても
決して遜色のない演奏だと思うのですが、
一般的な評価は決して高くないのは
どうしてだろうと
いつも疑問に思っています。
かつてNHKBSで
この演奏(だったと思うが)を
放送していたのを観て
好きになってしまいました。
以来、20数年愛聴しています。

バートン=パイン(ヴァイオリン)
カルマー(指揮)シカゴ響

このヴァイオリニストは
音色が美しい上、
歌うように流麗に流れる演奏が
特徴です。
技術がしっかりしているからでしょう。
私は今、この演奏家のCDを
集めている最中です。

スクリデ(ヴァイオリン)
オラモ(指揮)
ロイヤル・ストックホルム・フィル

若いヴァイオリニストでありながら、
余裕を持って弾ききっています。
熱演でありながら
乱れるところがないのは立派です。
音色も美しく、
最近買った中では
最も好んで聴いている1枚です。
なお、本CDは2枚組であり、
もう1枚に収録されている
「ハンガリー舞曲集」
(ピアノとヴァイオリンのデュオ)も
聴き応えがあります。

この3枚以外にも、
名盤はたくさんあります。
オイストラフもいいし
ハイフェッツもクレーメルもいい、
ヴェンゲーロフもいいし
シャハムもムターもいい、
ハーンもいいし
バティアシュヴィリもいい。
でもついついこの3枚に
手が伸びてしまいます。
決して女性演奏家だから
というわけではありません。

(2020.6.21)

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