クラシックCDこの曲ベスト3 File-004
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調K.581
交響曲、管弦楽曲、協奏曲の次は
室内楽曲を取り上げます。
この室内楽曲というジャンルは
意外にくせ者です。
器楽曲であればピアノ曲に
楽しい曲がたくさんあるのですが、
室内楽曲では
気難しいような曲が多いのです。
でもやはりモーツァルトです。
楽しい、そして美しい曲を
たくさん残してくれました。
その中でも私が最も好きなのが
この曲です。
モラゲス(クラリネット)
プラジャーク四重奏団
最近、最も手が伸びるのがこの盤です。
落ち着いた雰囲気を湛えた演奏であり、
聞いたあとは
優しい気持ちになれるような盤です。
この曲がもともと
そういう曲なのですが。
ただし、モラゲスの
ややくすんだような
クラリネットの音色は
好き嫌いが分かれそうです。
SACDであるため、
音質もクリアです。
シフリン(クラリネット)
チャンバー・ミュージック・
ノースウェスト
クラリネット奏者のシフリンは、
他にもエマーソン弦楽四重奏団とも
共演していて、
そちらの盤の方が
専門誌等では評価が高いようですが、
私はこちらの方が好きです。
併録されている
クラリネット協奏曲も秀逸です。
この2曲を考えると、
かなりお買い得な盤と言えます。
ハッカー(クラリネット)
ソロモン弦楽四重奏団
私はよく知らなかったのですが、
このハッカーは有名な
イギリスのクラリネット奏者
なのだそうです。
ジャケットの裏には
車椅子に乗ったハッカーの
写真があります。
AMON RAという聞いたことのない
レーベルから出ているCDを、
おそるおそる購入したのですが、
あたりでした。
もちろん、
ウラッハ盤も名盤中の名盤なのですが、
音質の関係もあり、
いささか聴き疲れします。
1年に1回ぐらい取り出してはいますが。
またプリンツ盤も立派な演奏であり、
大好きです。
時代楽器を使用した
ペイ盤、ヘープリヒ盤も
捨てがたい魅力があります。
やっぱりいい曲はいいのです。
いかがでしょうか、
モーツァルトの傑作、
クラリネット五重奏曲。
(2020.4.26)